マスタリング

マスタリングは、近年その重要性が再認識されているプロセスです。
その仕上がりによって、最終的なサウンドの印象を大きく左右する繊細な工程であり、アーティストの意図や目指す音像を損なうことなく、作品全体の完成度を高めることを常に心がけています。
また、アナログレコード時代の音源に対するリマスタリングにも取り組んでおり、当時の魅力を損なうことなく、現代のリスニング環境に適した形での復刻に努めています。
マスタリングとは

マスタリングとは、音質や音圧の補正・調整を行い、最終的なマスター音源を作成するための工程です。
一般的には音楽に対して行われる作業というイメージがありますが、実際には音声やその他さまざまなオーディオ素材に対しても行われます。 かつては「マスタリング=CD制作のための工程」と思われていましたが、近年では配信サービスをはじめ、多様なメディアで音源を利用する機会が増えたことで、マスタリングはより広範な用途に対応する重要な作業となっています。
また、近年のアナログブームの影響で、レコードやカセットテープといったアナログ媒体の制作においても、マスタリングが欠かせない工程として見直されています。
マスタリングの必要性

制作者にとって、ミックスダウンで仕上げた音は、その時点でのベストな形と考えられるものです。
バンドメンバーや関係者、レコーディング・エンジニアと意見を交わしながら、時間をかけて1曲ずつ丁寧に作り上げていくのですから、そう思うのも当然でしょう。ところが、個々の楽曲がどれほど優れていても、アルバム全体を通して聴いたときに、どこか違和感を覚えることがあります。その一因として挙げられるのが、録音やミックス作業が異なるスタジオや日程で行われたことで、音質や音量に微妙なばらつきが生じてしまう点です。たとえば、硬質でシャープな質感の楽曲のあとに、柔らかく丸みのある音質の曲が続くと、後者がこもって聴こえるように感じられることもあります。こうした音のばらつきを整え、アルバム全体を一つのまとまりある作品として完成させるには、音質や音圧のバランス調整に加え、曲順や曲間の演出も重要です。このように、マスタリングは単なる“最終調整”ではなく、作品としての完成度を高めるために欠かせない、極めて重要なプロセスなのです。
マスタリングにおいて大切にしているのは、次の3つのポイントです。

- 作品をより多くの人に届けるための工程であり、幅広いリスニング環境で心地よく聴いてもらえるように整える作業であるということ。
- 制作側から一歩引いた視点で全体を捉え、リスナーの立場に立って、客観的な耳で音を聴き、バランスを判断すること。
- ミックスダウン時の音がアーティストの目指したサウンドであるという前提を踏まえ、それを損なうことなく、作品全体に丁寧にアプローチすること。
※弊社のオリジナル音源からマスタリング前後の比較が出来る音源サンプルもご試聴ください。
